事業内容

当社の得意とする製造技術

・NC旋盤による部品加工からコネクタ組立までの一貫した工程による同軸コネクタの製造
・精密加工で培われた技術による電子部品用の難削精密部品の製造
・同軸コネクタ組立で培った技術をベースとする光部品の組立

各部門の様子

機工1ライン

CNC旋盤を使用して金属丸棒から部品加工する部門です。CNCとはコンピュータ数値制御という意味です。この旋盤では自分で作成したプログラムを用いて、複数のツールやワークを制御して自動で切削加工を行うことができます。作成したプログラムの出来具合で、製品の精度や品質が大きく変わり、経験を積むことで良い製品ができる様になります。
ものづくりはこの工程から始まっているとも言え、工場の基幹部門となっています。オペレータは数千万円/台するCNC旋盤を複数台同時に稼働させます。自分の加工する部品品質に責任と誇りをもち、納期までに次工程にリリースしています。毎月の部門内会議では問題点を話し合い情報共有することで、今後の加工に生かして工程改善に努めています。

機工2ライン

CNC旋盤加工の後工程を担当し、部品加工としては最終工程となります。主に部品仕上加工（バリ取り等）、外観確認、2次加工用NC旋盤を使用した部品加工を実施しています。品質に責任をもって組立部門などの次工程へ部品をリリースしています。必要に応じて輪郭形状、表面粗さ測定なども行っています。

KPCライン

KMCOオリジナルブランドとしてIEEE-std-287準拠のKPCコネクタシリーズをグローバルに展開しています。シリーズとしてはKPC100(～110GHz)KPC185(～65GHz)、KPC240(～50GHz)、KPC292(～40GHz)、KPC350(～26.5GHz)などがあります。アダプタやケーブル組立などを量産しております。通信装置に必要不可欠なコネクタ部品です。

同軸ライン

1986年の設立当初から同軸コネクタ組立をおこなっています。時代の流れとともに基地局向けからその他の通信向けに変わってきており、形状も小型化が進んできています。生産方式もライン生産からセル生産に移行しており、最初から最後まで自分で責任をもって組み立てる力量を持つ作業者が増えました。ベテランの割合が多いですが若い人も増えてきており、世代間を超えてチームワークよく助け合いながら同軸コネクタの生産に携わっています。

封止ライン

ガラス封止、はんだ封止を行っています。
要求された製品を如何に速く・正確に・安定的に作れるかを常に考え、お客様に満足いただけるものづくりに日々取り組んでおります。温度加熱環境下で製品化される為、製品の出来栄えを　「部品」「治具」「設備」　の観点から監視を行うことで製品保証を行っております。詳細な手順書が完備されており、新人教育また人事異動の際でも早く習得できるシステムが整っています。
封止工事後、製品の仕様を満足していることを確認するため、外観検査、寸法検査を行います。ガラス封止では気泡、飛び散り等、はんだ封止ではボイド、はんだの流れを顕微鏡を使用して検査します。作業者同士の意見交換も活発に行っています。

ダイサー

ダイシングソーでカットをしています。図面を見て、オペレーターがプログラミングを行い、寸法・カッティングブレード摩耗管理を定期的に実施することで精度の良いものづくりを行っています。

品質保証

製品の品質を保証する業務です。第1に、製品を製造するにあたって、しっかりと製造プロセスを確立し、製造ばらつきがあっても仕様の範囲で良品率100%を達成するための工程を見極めること、そして第2に、決められたプロセスに従って製造することで製造工程の品質が安定的に維持できているかを管理することを主な業務としています。お客様が当社の製品をご使用いただくにあたり将来に渡って不良にならない様なものづくりをするために欠かせない業務です。また、不良が発生した際は、その解析とともに原因究明を行い改善に向けたアクションも行います。種々の測定器、検査設備を保有しています。写真は、3D形状測定機を利用して、部品の解析をおこなっている様子です。